4-4 シリアル通信機能

学習目標

本章では、NVIDIA Jetson Pandora プラットフォーム上での シリアル通信(Serial Communication) の理解と使用方法について学習します。簡単なコマンドを使用して Pandora の UART インターフェースを設定する方法、シリアル通信の基本パラメータ(転送速度、データビットなど)を理解し、テキストメッセージの送受信方法を習得します。


シリアル通信とは?

シリアル通信は、デバイス間でデータを「1対1」で送信する方法です。データは列に並ぶように、1ビットずつ(bit by bit) 順番に送信されます。トランシーバーで友達と話すときのように、一度に一文話し、相手の返事を待つイメージです。.


シリアル通信の重要パラメータ

シリアルポートを設定する前に、いくつかの重要なパラメータを知っておく必要があります。

  • Baud Rate(転送速度):データ転送の速度。例:115200(1秒間に115200ビット送信)。
  • Data Bits(データビット):1回に送信するデータのビット数。通常は 8ビットcs8)。
  • Stop Bits(ストップビット):各データ送信後の「区切り(停頓)」。通常は 1ビットcstopb)。
  • Parity(パリティ):データが正しいかチェックする機能。通常は使用しません(parenb)。

これらのパラメータは stty コマンドを使って設定できます。


Pandora でのシリアル通信設定

シリアルポート: /dev/ttyTHS3, /dev/ttyTHS1


1.  シリアルパラメータの設定

ここでは ttyTHS3 のシリアルポートを使用します。以下のコマンドで設定できます。

Bash

sudo stty -F /dev/ttyTHS3 speed 115200 cs8 -parenb -cstopb

  • sudo:管理者権限が必要です。
  • /dev/ttyTHS3:シリアルポート名。
  • speed 115200:転送速度を 115200 に設定します。
  • cs8:データビットを 8 ビットに設定します。
  • parenb:パリティチェックを無効化します。
  • cstopb:ストップビットを 1 ビットに設定します。


2. シリアル通信の使用

データの送信

  1. 管理者モードに切り替えます:Bash

    sudo su

  2. シリアルポートを設定します:Bash

    stty -F /dev/ttyTHS3 speed 115200 cs8 -parenb -cstopb

  3. テキスト「Hello Pandora」を送信します:Bash

    echo "Hello Pandora" > /dev/ttyTHS3


データの受信

以下のコマンドで、シリアルポートが受信したデータを読み取ります:

Bash

cat /dev/ttyTHS3

シリアルポートから受信したテキストメッセージが表示されます。Ctrl+C を押して終了します。

注意:シリアル通信をテストするには、Pandora のシリアルポート(UART-USB 変換ケーブル経由)を別のデバイス(PCなど)に接続し、シリアルツール(Minicom や PuTTY など)を使用してデータを確認する必要があります。


まとめ

  • シリアル通信は、Pandoraが他のデバイスと「おしゃべり」するための方法で、データは1ビットずつ送信されます。
  • stty を使用してシリアルパラメータ(115200 ボーレート、8 ビットデータなど)を設定する必要があります。

 

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